夫婦カウンセリングの現場より~離婚したい・したくない

こんにちは。
夫婦カウンセラーの北村です。

よく「離婚したい」「離婚したくない」で、夫婦の意見が分かれて話合いが進まないので、第三者に入って欲しい。

というご依頼を多くいただきます。

ですが、夫婦(ペア)カウンセリングは、
【修復を目的としたもののみ】【夫婦共に立て直したい気持ちが前提】
このような条件を掲げているカウンセリングルームも多いかと思います。

当相談室も夫婦カウンセリングを実施するのは、夫婦共に修復を希望していることが前提となります。夫婦で目的が分かれている場合は、カウンセリングのスタイルや流れをご提案させていただくこともあります。

どうして修復が前提なの?と思われる方も多いと思いますので、
その理由について事例も交えてシェアしたいと思います。

夫婦カウンセリング


●カウンセラーは離婚の説得や引き止めは出来ないため

どちらと言えば、修復を望む方からの夫婦カウンセリングのご依頼が多い傾向があります。
おそらく、『カウンセラーなら修復を勧めてくれるのでは?』と、藁もすがる思いなのではないでしょうか。

ですが、カウンセラーが夫婦の間に入る場合、大切なのは「中立性」です。
どちらかに肩入れしたり、どちらかの意見を正として相手にインプットしていく、ということは出来兼ねます。

●目標設定が出来ないため

離婚問題の話合いは、最終的なゴール(修復・離婚)のベクトルが一致していなければ、話合いの成立は難しくなります。

話合いとは、
離婚ならどうやって進めていくか、どのような条件にしていくか。
修復であればどのような取り組みをしたら良いか、双方がどんな捉え方や努力をしたら良いか。

など、目標に向かうプロセスを話し合う必要がありますよね。
その話し合いがお二人で難しい場合、第三者のサポートは可能です。目標が同じだからです。

離婚と修復でゴールのベクトルが違う場合は、片方が説得し片方が拒否をする、、、
そこから話が進んでいかないわけですよね。そこに第三者が入っても、成立しないのは同じです。

こういった場合は、むしろお一人で離婚カウンセリングを受けられた方が効果的な場合もあります。

●相手が本音を話すとは限らないため

離婚と修復で意見が分かれている場合、夫婦カウンセリングにいらしても、離婚したい側が本音を話すとは限りません。

以前あった事例ですが、離婚したい理由は相手の性格やモラハラだとカウンセリングで話されていましたが、後から不倫相手がいたことが発覚したケースがありました。
また、個別でヒアリングをした際に「実は好きな人が出来たんです。でも相手には言わないで下さい。」と打ち明けられた方もいます。

カウンセリングを受けてもいい=本音をあかす気持ちがある、とは限りません。夫婦カウンセリング以前の問題です。

●カウンセリングを受けてもいい、とは?

よく修復を望んでいる方から、「双方の目的は違いますが、相手もカウンセリングを受けてもいいとは言ってますので。」とおっしゃる方がいます。

カウンセリングを受けてもいいという真意が、「離婚について考え直す余地があるから」であれば何の問題もありません。

「夫婦カウンセリングを受けてもダメなのであれば、諦めてくれるのではないか」
「なかなか離婚を受け入れてくれないので、カウンセラーの先生から言ってほしい」
このような思いであれば、カウンセリングでもご自身の思いを主張されるだけになってしまいますので、話合いは難しくなります。


以上、夫婦カウンセリングが基本的に修復を目的としている理由をあげてみました。
一度夫婦カウンセリングを受けたことがある方は、ご理解いただけるのではないでしょうか。

このような事案で夫婦カウンセリングをご希望の場合は、カウンセリングのスタイルや進め方を変えて行う場合もございます。

まずはお問合せ下さいね。

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