カウンセリング ジプシーって?

こんにちは。
夫婦カウンセラーの北村です。

~カウンセリング ジプシーについて~

「一度行ったルームがちょっと合わなかったので、、」
という理由で、当相談室に来るご相談者も時折いらっしゃるのですが、
勿論その逆もあるかと思います。

今回は「なかなか良いカウンセラーに当たらない」と悩んでいる方に、
カウンセリングジプシーについてシェアしたいと思います。

カウンセリング



そもそもの目的が、「色々な専門家の意見を聞いて自分で決定したい」と言うものなら、
カウンセリングルームや弁護士等を色々と巡っても良いでしょう。

問題は、なかなか良いカウンセリングルームに当たらない場合ですよね。

もしジプシーの理由が以下に当てはまる場合は、
どんなにコストをかけてジプシーしても、満足するのは難しいかもしれません。

①自分を変えたくないと思っている場合

夫婦問題のカウンセリングは、問題を改善するためにまず自分に努力出来ることはあるか、
どんな捉え方や考え方をすれば良くなるのか、という観点から考えていきます。

「でも…」
「変わるべきは相手なのに…」
「自分は今のままでいたい」

こんな気持ちが湧くのは、分かります。
ですがそれでは「問題解決」に繋がらない場合もあります。

そこでカウンセリングの継続を考えてしまうのなら、
もしかしたら【良いカウンセラー】を探しているのではなく、
【自分にとって都合の良いカウンセラー】現実逃避を叶えてくれるカウンセラー】を探しているのかもしれません。


②【見立て】 に不信感を感じる場合

「以前他のルームに修復の相談に行ったら、夫が不倫をしていると言われて不信感を抱いてしまった。」と言って、当相談室に来たご相談者がいらっしゃいました。

何とか冷めた夫婦仲を改善したいと思っているだけなのに、
不倫だなんて言われたら驚いてしまいますよね。
ですが、夫婦不和や離婚切り出しの原因が他に浮気相手がいたから、というケースは少なくないのです。

カウンセラーはご相談者の状況や話を聞きながら、
これまでの事例や勘を働かせ、色々な観点で見立てをしていきます。

勿論、証拠はないので決めつけることは出来ません。
万が一のリスクヘッジに備えて、あくまでも見立ての一つとしてのアドバイスです。

自分にない発想や見方を得られるのもカウンセリングのメリットですので、
すぐ不信感を抱いてルームを変えてしまうのは時期尚早です。


③不快な感情が【転移】である場合

カウンセリングでは、クライエントがカウンセラーに、
【怒り】【甘え】【恋愛感情】などを感じることはよく起こることです。

※「転移(transference)」とは、【過去に満たされなかった欲求や我慢してきた感情をカウンセラーに向けること】

カウンセラーは、クライエントの心に深くコミットして距離を縮めていきますので、
これまで我慢してきた感情や自分に感じているジレンマなどが刺激され
それらをカウンセラーに向けるという現象はよくあることなのです。

湧いてきた怒りが本当に不条理なことであれば仕方がありませんが、
「転移」であれば、いくらカウンセリングジプシーをしても起こり得ることです。

もし怒りや不快感を感じたら、それはどこからくる感情なのか一度考えてみましょう。


私自身もカウンセリングを2回、3回と重ねていくことで、
クライエントとの信頼関係が深まり、本当に良い関係を築けていけると実感しています。

とくに夫婦問題は長期間に及ぶ場合が多いですので、
是非自分に合ったカウンセリングルームを見つけてみて下さいね。


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